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No.1156

漫画の話。「信長の忍び」最新刊の読後の余韻が覚めやらず、ついつい語りたくなってしまった。

信長の忍びの最新刊読了。
物語はとうとう、本能寺の変へ。明智光秀が謀反を企てた理由に関しては様々な説があるけれど、"信長の忍びの光秀"の理由として最も納得がいくものでした。

"信長の忍びの光秀"は、愛すべき苦労人です。「この光秀が謀反を起こすなんてありえるの?」と思えるほどに。
しかし、そんな彼でも確実に史実と同じ最期を迎えることは、本編よりも先に別作品で語られていました。だからこそ、「何故あの光秀が謀反を起こすに至ったのか」という謎は、読者の興味関心をひいたのだと思います。
最新刊では、彼が疑心暗鬼に囚われてどんどん追い詰められていく様が丁寧に描写されていました。作品のテイストは4コマで、ギャグも挟まれているはずなのに、読み進めれば進めるほどに重苦しさが増していった。知りたかった"謎"の真相が明らかになればなるほどに、悲しさとやるせなさで胸が締め付けられた。
重野なおき先生の歴史4コマ漫画の魅力は、まさにここで。一見するととても読みやすい4コマ漫画なのですが、心理描写が細やかだからこそ歴史人物の魅力が最大限に表現されています。朝倉義景や斎藤龍興、武田勝頼など、これまでマイナスのイメージが強かった武将たちに心を揺さぶられるなんて、思いもしなかった。

次巻で完結というお知らせを見て、楽しみと同時に寂しさも込み上げてきている現在。歴史は、終わりなく続くもの。それでも、ここで一区切りつくからこそ、"信長"の忍びという作品は成り立つのだと思う。畳む

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